スポンサーシップ
先週末に、ロバート・ディルツさんによる「天才達の戦略」セミナーに行ってきました。ディルツさんは、NLP創世記からの主要メンバーであり、30年以上に渡り、多くのNLPのテクニックを開発しています。世界でも有数のトレーナーのひとりです。
今回のセミナーは、NLPの根幹であるモデリングをテーマにしたものです。
卓越した結果を出す人がどのような戦略でそれを行っているのかを分析し、他者がその戦略を使えるようにするのが、モデリングです。NLPのテクニックはモデリングにより開発されています。
モーツアルト、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ウォルト・ディズニーらの天才たちが、どのように天才性を発揮していたのかと、モデリングにより開発されたテクニックを学ぶセミナーでした。このセミナーで印象に残ったことを何回かで書いていきたいと思います。
まずはスポンサーシップということについてです。
人が望むものに向かうのを援助する役割としてはコーチがあります。ディルツさんの定義では、コーチングとは行動を援助するものです。野球のコーチがバッターに、もっとバットを立てて構えてと指示するようなものです。
スポンサーシップというのは、全人的に相手を受け入れ、援助するものです。相手がどんな信念や価値観を持っているか、どんな能力を発揮出来るか、どんな行動を取っているか等にかかわらず、その人を大切に思い、援助するということです。スポンサーシップは、子どもへの愛情と似ていると、ディルツさんは説明してました。親は、子どもが笑っている時も、泣いている時も、怒っている時も、子どもを愛しています。そして、スポンサーシップの元でこそ、天才はその天才性を発揮しやすいのです。
スポンサーシップは、組織のパフォーマンスにも影響します。
フランスの通信会社で、1000人規模のプロジェクトで新製品を開発したものの、競合相手の20人プロジェクトが開発した製品に、機能でも価格でも負けてしまった例を話されていました。
1000人プロジェクトのリーダーは、メンバーを機械の部品のように扱い、ひとりひとりの個性の発揮よりも、きまった仕事を期日までに完成させることを最重要にして管理しました。20人プロジェクトのリーダーは、メンバーにスポンサーシップの態度で接し、ひとりひとりに天才性があると信じて仕事をまかせました。その結果、メンバーは最高のパフォーマンスを発揮し、プロジェクト・メンバー間相互に強固なサポートが築かれたのです。
私は先日まで、ある組織でボランティアをしていました。
ボランティアは、ひとり抜け、ふたり抜け、今はひとりもいなくなりました。
そのことを思い出し、スポンサーシップの考えに、深く納得しました。
子育てを考えてみると、何をすべきか何をすべきではないか、と細かく行動を指示すれば、子どもは自分で判断する能力を身につけないまま成長するか、反発するか、となるでしょう。
逆に何も援助せずに放任すれば、必要なことを学ばないか、寂しい思いをするかもしれません。
セミナーの中でディルツさんは、私たち参加者にまさに「スポンサーシップ」の態度で接していました。それが深い学びをもたらし、こんな風に他の事に置き換えて考えられたりする助けとなっていると感じています。






